日南町

日南町には、「大原」という地名が4か所確認されている。これらの地区はいずれも鉄穴流かんなながしやたたら製鉄が盛んに行われていた場所であることから、「大原鍛冶おおばらかじ*」に関係がある地として考えられる。
2019（平成13）年4月、日南町阿毘縁あびれの大原地区では大原鍛冶にゆかりのある地として看板が設置された。

大原鍛冶　伯耆安綱や息子の真守およびその一門。

近藤家が最初に操業したとされる大規模なたたら場。
高殿たかどの*、銅場、鉄池かないけ*、洗い場あら　ば*など、製鉄関連施設がよく残っており、山内さんない*の様子を今に伝える遺跡である。

高殿　炉全体を収める大きな家屋。たたら製鉄の中心施設。
銅場　たたらで生産された鉄を小さく砕く場所。
鉄池　高殿から引き出した鉧けらなどを冷却する場所。
洗い場　山を崩して水路に流した砂鉄を含む岩（花崗岩かこうがん）を下手で清洗する場所。
山内　製鉄にあたった人々の集落

神話「ヤマタノオロチ」の舞台として知られる霊峰。毎年7月28日には山頂で「宣揚祭せんようさい」が行われている。
山頂からは360度を展望でき、大山や島根半島、条件が整えば隠岐の島おき　しまも見ることができる。
山頂をカタクリの花が山頂を彩る4月下旬が、登山客の最も訪れるシーズン。