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2/14-2/18 地域のニュースウイークリー

P1012165.jpg 2月中旬の週末、17日・18日はこの時期としては珍しい快晴となりました。

春ならではの黄砂の飛来もなく、限りなく空気が澄み渡りました。大山の麓・江府町江尾からは大山南壁の襞が手に取るように見ることが出来ましたが、この日は遠く鳥取砂丘や三瓶山からもクリアな大山を望むことが出来たようです。排ガスも減り、煙突も減り・・・SDGsが広まり、空気は驚くほどキレイになったのかもしれない。

これまで、大山の見える圏域はひとつの「大山文化圏」と位置付けてきましたが、まさにそれを実感する週末となりました。

さて、遥か昔、律令の時代に五畿七道が決められ、当地は「山陰道」ということになり、1350年以上にわたって山の陰の地域と表現されてきました。この言葉の意味を確認することなく、陰のイメージ(一般的な)でネガティブに捉えてきましたが、ここにはポジティブな意味(例えば産み出すところ等の)があることを知っておきたい。深い意味、時代背景が反映されているのだと。また山陰の山を単なるイメージの山(例えば中国山地)と捉えがちですが、この山は当時から存在がよく知られていた「大山」ことではなかろうか思います。大山の北側エリアが山陰、大山の南側エリアが山陽。なんだかスッキリしてきます。いかがでしょう?

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今週のキーワード:「大山ブナを育成する会 5千本植樹記念誌発行」 「鳥大病院再整備で米子市 湊覚書締結へ調整」 「弓浜地区に循環コミュニティーバス 今秋にも実証実験」 「中海・宍道湖8の字ルート 重要インフラが果たす役割を整理」 「和布刈(めかり)神事」 「米子ほんどおりの看板が下ろされる」 「一畑百貨店が閉店して1カ月」 「出雲村田製作所 安来工場用地造成に150億円かかる見通し」 「一畑バスと松江市交通局  定期券 4月から共通化」 「ぽかぽか 山陰両県」 「山陰歴史館再整備費3億円見通し」 「ロケーションジャパン大賞  VIVANTと島根県  観光振興で準グランプリ」 「劇団あしぶえ 地域再生大賞優秀賞」 「ふるさとづくり大賞に日南町の中村さん 寄木細工」 「藻場のCO2クレジット販売」 「ヤマタ鳥取砂丘ステイション 4月27日にオープン」 「米子-ソウル便 1月の搭乗率83.4%」 「特急やくも 6月15日からすべて新型に」 「小泉八雲の物語でつなぐ山陰」 「山陰両県晴天 大山くっきり」 「コハクチョウの北帰行始まる」 「


 

2/14

1)汗と知恵のたまもの  大山ブナを育成する会 5千本植樹記念誌発行 ブナの育成の記録、花畑整備の紹介も  落葉広葉樹のブナは保水力が高く、ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれ、さまざまな生命を育む 大山は西日本最大規模のブナ林を誇るが、戦前戦後に一部ヒノキやカラマツなど針葉樹が造林された それをブナに復活へ(日海)・・・・・人の手で壊した自然体系を人の手で元通りに。それも自然でしょうか。それにしても驚きの取り組み、継続力ですね!

 

2)鳥大病院再整備で米子市 湊山公園用地を提供  要望受け 覚書締結へ調整  2030年着工を目指す新病院建設  24年度に覚書、26年度に基本契約、28年度に用地提供見込む(全)・・・・・スクジュール感がわかるようになりました。どんな配置、デザインになるのだろう。ホスピタルパーク。楽しみですね。

 

3)弓浜地区に循環コミュニティーバス 今秋にも実証実験  米子市  関連費用を新年度予算案に計上する見通し  路線再編に伴う利用者のニーズ把握へ  月曜から土曜日までの日中、定められたルート循環 地区内の病院や商業施設を回るほか、JR境線との接続を意識したルートに(日海)・・・・・まず徹底的に考え抜いてコース設定を。これがうまく動けば、半島全体のモデルになる。

 

4)中海・宍道湖8の字ルート活用策提案  沿岸を高規格道路で結ぶことや港湾や空港など重要インフラが果たす役割を整理し、重要インフラの促進を働きかけ  圏域の経済界が圏域の市長会に意見書(全)・・・・・米子・出雲空港の機能分担、境港と河下港などの相互補完など、さらにプロスポーツ試合や国際大会が可能な施設整備・大会誘致なども盛り込んだということ。やっとこの段階に。一歩前に圏域一体化が進む。

 

2/15

1)出雲市大社町宇龍で「和布刈(めかり)神事」 日御碕神社の小野宮司や住民代表ら30人が漁港から約50m離れた権現島に渡り 岸壁のワカメを刈り取り、熊野神社に供える 神事は故事にちなみ、旧暦1月5日に営まれる・・・・・春の到来を告げる風物詩に。伝承によると2000年以上の歴史があるとか・・・。この歴史を紐解くことは、この地域(中海・宍道湖圏域)の歴史を紐解くことにもつながりそうだ。

 

2)商都の象徴看板撤去 米子市中心部のアーケード入口に設置されていた「米子ほんどおり」の看板が下ろされた 本通り商店街のアーケードは老朽化に伴い撤去工事が進む  市は24年度以降、一帯の公共下水道整備とともに、路面整備で「歩きたくなるまちづくり」と絡めた新たなにぎわい創出目指す(山中)・・・・・商都米子の標識が撤去されたことに。時代はめぐる・・・令和の時代にふさわしい通りになっていくことが期待される。ストリートマークも。

 

3)一畑百貨店(松江市)が閉店して1カ月 顧客、鳥取県など県外の百貨店へ  米子のJU高島屋の高級化粧品フロアの1月の売り上げが前年比で27%増  会員カードも年末にかけて増え、前年比50%増  米子しんまち天満屋の美術・宝飾品が15%増など 元テナントは移転など新たな客層狙い再始動(山中)・・・・・動向が目に見えるデータで明らかになるのは興味深い。山陰道(米子-松江間)が無料になったり、格安になったりすることができれば、この動きは加速するだろうな・・・。

 

4)電子部品製造の出雲村田製作所  安来工場新設で用地造成費(20ヘクタール)に150億円程度かかる見通し 島根県が試算 年内をめどに立地が可能かの最終判断をする  将来的に従業員千人規模の雇用を見込む大型事業のため、早期完成に向けて県が主導し造成をすすめることに(山中)・・・・・ビッグチャンスをものにするためには、大胆に動くことも必要ですね。安来地区がプロテリアルと村田製作所で世界の最先端を行く技術が集積するエリアになる可能性!

 

5)一畑バスと松江市交通局  定期券 4月から共通化  設定金額内であれば区間にかかわらず自由に乗り降りできる仕組みに 通勤・通学時の利便性向上により、路線バスの利用促進図る 定期の割引率は1割程度縮小(山中)・・・・・半端な競争ではなく協働・共生の時代が来たことを象徴する出来事になりそう。

 

6)ぽかぽか 山陰両県  11地点で20度超え  米子は最高気温20.2度 松江は20.6度 平年より10度以上高くなり、4月から5月上旬なみの気温に(全)・・・・・突然初夏がやってきた? でも16日には平年なみになるとか。この激しい動きは今年の社会、経済、株価の変化を示唆するようだ。

 

7)山陰歴史館再整備(米子市・旧市役所建物 1930年建築) 建設整備費3億円見通し 概算より8億円減  展示物を1階に集約し2階には展示スペースを設けないことでエレベーター旨を増築する必要がなくなったのが主な要因  27年年度着工、完成を目指す(全)・・・・・2030年には築100年ということに。このタイミングで、新生米子市を示したいですね。

 

2/16

1)ロケーションジャパン大賞  VIVANTと島根県  観光振興で準グランプリ  人気ドラマを生かして、同県奥出雲町などロケ地を出演者や福沢監督と巡るツアーの実施や、県制作のマップなどファンを周遊させる取り組み評価(山中)・・・・・VIVANと映画「砂の器」、この二つの物語の共通点は「父と子の宿命」でしょうか? そんな視点やたたらの歴史・文化的視点、奥出雲の神話世界の視点なども組み込んで、さらに関心を寄せていただくロケーションにしたい。

 

2)劇団あしぶえを表彰 地域再生大賞優秀賞  地方紙47紙とNHK、共同通信が地域活性化の取り組みを応援  演劇を暮らしの中に、という理念で、200回以上演じた「セロ弾きのゴーシュ」など市民に本物の作品提供し続ける「NPO法人あしぶえ」(松江市八雲町)(山中)・・・・・森の中の小さな劇場「しいの実シアター」を本拠地に、温かな取り組みが数十年にわたって続く。思いのこもった活動に拍手を送りたい。

 

3)総務省の「ふるさとづくり大賞」に日南町の中村さん 古材や端材で寄木細工 アクセサリーや小物  木の思い「形」に 作品を通して森林環境や気に対する思いを世界発信  山あいの小さな集落から循環型社会の新しい価値を届ける(日海)・・・・・SDGS、宇沢弘文、日本の原風景さまざまな膨らみを持って作りだされる作品は磁力をもっているようだ。

 

2/17

1)藻場のCO2クレジット販売へ 県や漁協でつくる「鳥取県の豊かな海を育む協議会」  アラメなど海藻による二酸化炭素の吸収量を売買する「Jブルークレジット」導入へ 大山町御来屋洗顔の藻場で先行 4月に公募販売 収入は藻場造成や海藻の食害が疑われるウニの駆除に使われる(山中)・・・・・時代がやってきた! 大山のブナの森との「水の循環」や「ネラル供給」 「鉄イオン」「光合成」など、点でなく全体を俯瞰して繋がりを知っていただくことも併せてやるといい。

 

2)鳥取砂丘西側の滞在型複合施設「ヤマタ鳥取砂丘ステイション」 4月27日にオープン グランピング施設「砂優(さゆう)」 、フリーサイトキャンプ場「砂育」、ゲストハウス「砂縁」  サイクリングターミナル砂丘の家を一体的に再整備(日海)・・・・・砂丘西側エリアが脚光をあびつつありますが、このキャンプサイトのすぐ近くに、ラグジュアリーなリゾートホテルも計画されています。昭和の砂丘とは違う砂丘に。

 

 

3)米子-ソウル便 1月の搭乗率83.4% (昨年12月は90.7%)と高水準を維持  香港便は飲み悩み51.4%(日海)・・・・・2月の状況で、春以降の運航状況(便数など)が決まりそうだ。

 

4)特急「やくも」計画発表 6月15日からすべて新型に(全15往復) これに伴い、リバイバル塗装で運行されている現行の「381系」は6月14日に運行終える 新型は4月6日から6往復、同26日から8往復、5月7日から10往復順次導入(日海)・・・・・「2024やくもの春」 山陰のとってはひとつのエポック。記憶にも記録にも2024になりそうだ。

 

2/18

1)小泉八雲が愛した山陰 文化、精神残し振興へ 安来で全国街道交流会議  テーマ「小泉八雲の物語でつなぐ山陰」  中海・宍道湖・大山圏域5市長の首長によるパネルディスカッションで同調  小泉凡さん「八雲は、西洋の美とは違う陰のある美しさに気がついた・・・」 佐野史郎さんの朗読と山本恭司さんによる特別講演も 約600人参加(山中)・・・・・圏域の魅力を最も上手に表現した人は、まさに小泉八雲。五感を全開にして自然や人々の暮らしに日々感銘を受けた。そして世界に紹介。ここに注目することで、地域はきっと変れる。そう感じさせるイベントとなった。

 

2)山陰両県晴天  春並みの気温  朝昼寒暖差大きく  空気が澄み、松江中心部からも鳥取砂丘からも雪化粧した大山がくっきり見える(全)・・・・・珍しいほどのクリアな天気に。黄砂の季節の来る前のドラマチックスプリング!?

 

3)コハクチョウの北帰行始まる  中海から北に大山の前を横切るように北東に向かう  雲一つない青空のもと朝、41羽が旅立つのを今季初確認 北帰行は3月上旬にピークを迎え、同20日頃までに終える見込み(全)・・・・・大山をバックにした北帰行の編隊。季節の移ろいを感じますね。

 

 

日本海新聞     http://www.nnn.co.jp/

山陰中央新報   http://www.sanin-chuo.co.jp/

朝日新聞(鳥取) http://www.asahi.com/area/tottori/

朝日新聞(島根) http://www.asahi.com/area/shimane/

読売新聞(鳥取) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/

読売新聞(島根) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/

毎日新聞(鳥取) http://mainichi.jp/area/tottori/

毎日新聞(島根) http://mainichi.jp/area/shimane/

産経新聞(鳥取) http://www.sankei.com/region/newslist/tottori-n1.html

産経新聞(島根) http://www.sankei.com/region/newslist/shimane-n1.html

NHK (鳥取) http://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/

NHK (島根) http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/

山陰放送     http://bss.jp/news/index.html

中海テレビ    http://gozura101.chukai.ne.jp/site/page/chukai/community/localnews/

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